一昨年10月、2016年夏季オリンピック開催地がリオに決定し、リオーサンパウロ間の高速鉄道敷設計画は、オリンピックまでの開通を目指して本格的に動き出したとこの便りでお伝えしました。
しかし当初、昨年第一四半期に予定していた建設工事の入札は、12月16日へ延期されたあと今年4月29日へ再び延期。
そしてまたさらに3ヶ月延期される可能性が高くなったと4月1日付けのブラジルの新聞が報じました。
ブラジルが提示していた概算予算は、建設工事引き受け側の収益性の面で非常にハードルが高く、昨年12月の入札予定日には日本や欧州が応札を見送る方針を打ち出していました。
ところが、リオーサンパウロ間高速鉄道は将来パラナ州やミナス州へも同じ技術を使って敷設する可能性が高いと運輸省が発表。
それが契機に応札を見送ることにしていた複数のグループが再び応札の意思表示をしたため、その準備に改めて日数が必要になったからです。
ブラジルでの高速鉄道は、いずれ南米のチリやアルゼンチンでの売り込みにも活用できるという含みもあり、落札を目指した凌ぎ合いは、いよいよ最終段階を迎えようとしています。
再三再四にわたる入札の延期によって着工が非常に遅れることとなり、2016年の開通は大いに危ぶまれる状況となってきました。
今後の展開は、どのようになるのでしょうか?
後日また改めてお伝えいたします。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!