サンパウロ州では、公共施設内での喫煙が全面禁止される条令の施行が1ヶ月伸びましたが、その施行はいよいよ8月に迫ってきました。
そうした背景もあって、最近では中国製の電子タバコが国内に流入しています。
日本ではヒット商品の一つとなっている電子タバコは、既に皆さんご承知のように、タバコにそっくりな充電式バッテリーが本体となっいます。
吸入すると先端にダイオードの発光が灯り、中央部のセンサーが作動します。その後、取替え用カートリッジの中にある液体が温められ、 煙のような水蒸気を出しながらニコチンも口内に入ってくるという仕組みになっています。
しかしながら、この中国製のニコチン付き電子タバコは、ブラジル保健省の認可を得ていないため、国内では販売も消費も禁止されています。
その理由は、WHOやブラジル国立癌研究所が、同製品に発ガン性物質が含まれていないことが立証されていないためです。
そのため、ブラックマーケットを通じて流入、インターネットや個人販売代理店経由で販売されるようになりました。
こうした状況に対し、当局は調査を開始して販売の取り締まりに乗り出す方向で動き出しましたが、禁煙令との兼ね合いもあり、 暫くは行政間でのいたちごっこが続きそうです。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!