去る10月2日、2016年のオリンピック開催地がリオデシャネイロに決定したあと、半月足らずの内に株価(サンパウロBOVESPA指数:9月末61,235 → 10月15日66,400)は8.5%上昇、レアル通貨(9月末R$1.79/US$ → 10月15日 R$1.70/US$)も5%高となりました。
資金不足を理由にやや棚上げ感の出ていたリオデシャネイローサンパウロ間の高速鉄道計画は、オリンピック開催決定と共にいよいよ再始動しました。
2014年ブラジル開催のサッカー・ワールド・カップには間に合いそうにないものの、2016年までの開通を目指して本格的に動き出しました。
高速鉄道計画には、日本の新幹線やフランスのTGVを初めとして各国からオッファーが入っていますが、どこを採用するかはまだ絞られていません。
一方、建設工事の入札は来年第一四半期に予定されることが決まりました。
高速鉄道建設計画は、資金調達先や沿線の土地買収問題もあって一筋縄では行かない気がしますが、オリンピックまでの開通はいわば至上命令との位置付けがなされており、突貫工事も視野に入れている感があります。
前月報で既報の通り、BRIC’Sの一翼を担うブラジルは、昨年下期以降の世界不況に喘ぐ日・米・欧の先進諸国とは別の次元での動きを呈していますが、オリンピックの開催地がリオに決定したことで、景気はさらに一層拍車がかかる様相すら呈しています。
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!