もともと治安の悪いブラジルの中でも、数々の麻薬組織がたむろしていて最も治安の悪いリオ・デ・ジャネイロ。しかし、2014年のサッカー・ワールドカップと2016年のオリンピックを控え、当局は漸く大規模な治安整備に着手。
11月下旬以降、陸軍と警官隊を合わせた数万人規模による過去最大規模の麻薬組織掃討作戦が展開されています。
テレビや新聞では毎日のように銃撃戦が報道され、悪人は素より流れ弾を受ける住民も含めて、死傷者が多数出ています。
「治外法権」が適用されてきたかのようなリオの麻薬組織は、大量の銃器・兵器を所持しており、いつでも臨戦態勢にあると言われています。
そんな背景から、命がけで出動する警官たちは、往々にして麻薬組織と癒着しがちになり不正を働く警官が後を絶ちません。
当局はこの度、悪人に立ち向かうために命を張った警察官の待遇改善を目指し、「オリンピック扶助」名義の特別手当の支給。また来年度から2014年までに7割の給与引き上げを決定しました。
長年に亘って数多くの貧民屈(ファべーラ)の奥深くまで巣作った麻薬組織の一掃は、多くの日数と多数の犠牲者を覚悟しなければなりません。
当局はリオのイメージ一新にやっと本腰を上げて取り組むことになり、その成果が期待されています。
以上 伯字紙参照
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!