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スペインからの報告 2008.07.14開始


翻訳会社 Language Union のスペイン語の翻訳者が、選んだスペイン国内の最新ニュースです。日本にいては分からないスペインの情報を、読み易い日本語にしてご紹介しています。


第 2 回 "スペインのオンブズマン制度" 2008/09/24


スペインでは、公共サービスの利用者や消費者が不正・不当な扱いを受けた際、これに対して苦情や抗議を申し立てるためのオンブズマン制度として 「Libro de Reclamacion(抗議申立書)」という手段を講じることができます。


これは消費者・利用者の基本的権利を守るための方策で、行政機関はもちろん、レストラン、タクシー、ホテル、洋服店、銀行など、ありとあらゆる公共施設に適用されています。 サービス提供側には当申立書を常備し、その所在を目に付く場所に明記すること、また利用者からの当書要求には必ず応じることなどが法律で義務付けられています。


スペイン・スペイン広場

「満足のゆくサービスを受けられず不当に扱われた」、あるいは正当な情報開示を拒まれたり、話し合いではどうしても解決できず第三者に判断を求めたいという場合に泣き寝入りすることなく、 利用者側の権利と提供者側の不当性を主張することができるのです。


ひと度申立書を要求されると、サービス提供側はたいていの和解するよう努めますが、中には「申立書など無い」と主張するケースもあります。 その場合、対応者の身分証明書番号(DNI)と氏名をメモし、後々申立を行うことも可能です。


申立書に必要事項(理由、状況説明、希望する対処方法など)を記入した後、申立人は書類の控えを受け取り、Defensor de Pueblo(国民擁護官)に提出することができます。


これは社会的にも認知度の高いオンブズマン制度で、市民の基本的な権利を保護監督する役割を担い、スペイン国内の居住する者であれば誰もが利用できます。個人、法人、国籍、性、年齢、職業などは問われません。 公務員でも、警察、軍人、例えばそれが受刑者(少年院含む)であったとしても、客観的な事実を説明をできる限り当局の協力を求めることができます。


スペインの国旗

 Defensor de Pueblo(国民擁護官)はいかなる権力機関にも属さず独立した客観的な立場にあります。法の定める範囲内で特権を持つため、申立が受理されると同時に関係機関・団体に対し情報提供を求めます。 これに対して該当する機関・団体は全面的に調査に協力することが義務が付けられています。


スペイン語には「El que no lloroa, no mama (泣かぬ子に乳なし)」との諺にもあるように、もの言う社会で黙っていては損。 基本的サービスさえも十分に受けられない場合には、これらオンブズマンの「切り札」を利用してみてはいかがでしょうか。


次回の"スペインからの報告"をお楽Ley Organica 3/1981, de 6 de abril, del Defensor del Pueblo.しみに!!


参考 : Ley Organica 3/1981, de 6 de abril, del Defensor del Pueblo.


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