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アメリカからの報告 2008.08.16開始


翻訳会社 Language Union の英語の翻訳者が、選んだアメリカ国内の最新ニュースです。日本にいては分からないアメリカの情報を、読み易い日本語にしてご紹介しています。



第1回 " 地球を救うための技術と倫理 " 2008/08/16


ヘラルドトリビューン 2008/08/13より


昨年 ある企業がプランクトンによる海洋での二酸化炭素の吸収を促進させるため、海洋に鉄を施肥するということを提案しました。またある研究者は、温暖化した地球の温度をリセットするため、大気中に化学物質を投入することや、 静止軌道上に太陽光を反射させる鏡を打ち上げるなどといったことを話し合っています。


宇宙から見た地球

これらの技術は有効であり、生命を救うことになるかも知れませんが、修復不能な予想もできない環境への影響をもたらすことになるかも知れないと考えられます。多くの専門家達は、どのような方法で、誰が使用するのか、 またしないのか、といったことを議論する時に来ていると考えています。


同じような問題が、ナノテクノロジー・ロボット工学やその他のパワフルな新技術で持ち上がって来ています。専門家の中には、それらの新技術は本質的に危険なものであり、 人類はそうした技術を拒否すべきだと考えている人達さえいます。



緑の森

技術者、科学者、哲学者、倫理学者、弁護士達は、世界中の学会誌やオンライン・ディスカッションや会議でこのことを取り上げています。


ですがそれらの多くの学術的な議論は、断片的なものであり、人類にとって長期にわたる問題を引き起こす、と述べている人もいます。


カリフォルニアのPlanktosという企業は、南大西洋でプランクトンによる海洋での二酸化炭素の吸収を促進させるために、鉄を施肥する事業に乗り出すと発表しました。その企業はカーボンオフセット(排出権取引)の市場取引に参入することとなります。それに対してロンドン条約(船舶、海洋施設、航空機からの陸上発生廃棄物の海洋投棄や洋上での焼却処分を規制するための国際条約)締約国は、関心を示し、また、国連は一時禁止の処置を求めていますが、 Planktosは資金不足のため、放棄するかどうか、はっきりとしません。


誰も『すべきではない』と言える人はいないのです。


地球工学について科学者や技術者が議論する際、地球を変える潜在的な技術については話し合いますが、実際に手遅れになるまでは、 工学技術に関する倫理は適応されません。



風力発電

1975年に開催されたアシロマ会議(遺伝子操作の倫理規制に関する会議)と同様な会議を開催することを求めている人達もいますが、それは難しいようです。というのは、多くの科学者は、誤解やセンセーションを恐れ、 そのような倫理問題には関係を持つべきではないと考えているからです。


地球工学の研究者は、一般の人々が地球温暖化に適応する技術があると分かると、温室効果ガスを削減する緊急性が薄れることを心配しています。


また、ある種の未来技術は政治的な調整が必要ですが、政治は実際に起きていない問題には、旨く対応するようにはデザインされていません。


気候工学、ナノテクノロジーや未来技術は、予測できない要素に満ちており、引き戻すことが出来なくなるまで、 遍く行き渡らなければ、問題が明白になりません。


そうした歴史的な実例を挙げると、原爆を開発したある研究者は、原爆により大気が燃え上がることを恐れていましたが、実際には、大陸の送電システムを麻痺させるのに十分な電磁パルスが発生したのです。


これが予測した結果と現実に起きた結果の差です。


今後の地球環境や地球工学、未来技術のことを考えると、果たして現在の倫理基準の考え方で、良いのでしょうか?


次回の"アメリカからの報告"をお楽しみに!!



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