日本では以前からゴミの分別が義務化されて、ゴミの分別と回収日を国民の誰もが習慣づけていますが、ブラジルではゴミの分別が必要という認識があって、協議は続けられてきたものの法令化には至りませんでした。
しかしながら、本案件であったリサイクル法がとうとう8月2日に国会で成立し、90日以内に施行という運びとなりました。
当局の調査結果では、現在リサイクルできるゴミの処理は自発的に進められているだけで、リサイクル率は現状まだ10%程度に過ぎません。
そして、国内のゴミの60%が廃棄所に放置されている状態と伝えられます。
今後は、不燃ゴミはすべて分別し、携帯電話や電池は製造企業に、タイヤ製造業には使用済みタイヤの回収というように、不燃ゴミの種類別により、製造責任者の回収を義務づける事になりました。
また。現在のゴミ捨て場をすべて廃止して、ゴミ埋立地や焼却炉を増やし、本格的なゴミ対策に乗り出すことになりました。
無駄を全く気にしない文化が存在するブラジルでは、国民にゴミの分別を習慣化させるには困難が伴うことを当局は充分承知しており、リサイクル率を2015年までに取敢えず25%にするという目標を掲げています。
以上(伯紙参照)
次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!