最近、北京でもいわゆる「お弁当屋さん」が増え、また、コンビニでもお弁当が売られるようになっています。お弁当屋さんの場合、持ち帰ることができる上、 近くなら配達もしてくれます。ファーストフード店に比べると、値段的にもお得です。
以前、中国人は暖かい物を好むため、冷めてしまうようなお弁当は受け入れられないという見方もありました。しかし、最近では、オフィスビルに社員食堂が無い場合、 近場のお弁当ならあまり冷めない上、手頃な価格ということで、徐々にこういう形態のお店が浸透してきているように思います。また、普通の中華料理だと一品の量が多く、一人で食べるには適しません。
中国人には基本的に割勘の習慣がない上、同僚同士だったりすると、誰の奢りかという問題も関わってくるため、会社員にとっては、手軽に一人で食べられるお弁当はありがたい存在だと言えます。 ただ、大衆食堂や麺類等のお店がかなり低価格なので、ファーストフード店はちょっと高級な感じがします。
留学生の頃、外資系ファーストフード店に行った時、田舎から出てきた人達を連れてきたという感じの団体がいて、その内の一人が「こんなお店で奢れるようになったなんて、北京で出世したんだなぁ」って言っているのを聞いたことがありました。
文化の融合に伴って、中国の食生活も変化しているような気がします。
次回の"中国からの報告"をお楽しみに!!