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ブラジルからの報告 2008.07.14開始


翻訳会社 Language Union のポルトガル語翻訳者が、選んだブラジル国内の最新ニュースです。日本にいては分からないブラジルの情報を、読み易い日本語にしてご紹介しています。



第 57 回 "ブラジルのジカ熱と小頭症 (1) (2) "
2016年12月12日



リオ・オリンピック開催中、ジカ熱と小頭症の問題は影を潜めていたが、最近になってブラジル東北部を中心に再び憂慮され始めている。


ブラジル国旗

全国紙エスタード新聞によれば、10月中旬、パライーバ州カンピーナ・グランデ市で、妊娠中にジカウイルスに感染した妊婦が小頭症と見られる男児を出産したと報じられた。


この男児の血液検査をしたところウイルスの存在が確認され、母親が妊娠期にジカ熱に感染したことを示している。


この他、3人の新生児に同様の疑いが見られるという。


しばらくの期間、発生していなかったジカ熱が、昨年に続き第二波とも言うべき流行の兆しを見せていることに同市保健局は大変憂慮している。


全国で、妊娠中のジカウイルス感染と小頭症との関連が確認されたケースは現在までに1,740件あり、他に中枢神経系疾患を含めた疑わしいケース約3,000件を抱えて現在も調査が進められている。


一方、ブラジル国内で深刻な不景気が続いていることを背景に、連邦政府からの援助基金が減少して地方の財政は極めて困難な状態にあり、ジカ熱やデング熱を媒介するネッタイシマカの撲滅費用を捻出できる市町村は数少ないのが実状である。


国内3,155市のうち、約80%の市会計は既に赤字に突入しているのが現状だ。


これから季節的に蚊が大量発生する時期だけに、その対策が手つかずになる可能性があり、今年もジカ熱やデング熱が流行しないか大いに気掛かりと言える。



"ブラジルのジカ熱と小頭症 (2)


ジカウイルスに起因する小頭症例の急増を受け、厚生省が昨年11月に公衆衛生上の非常事態を宣言してから丸1年が経過した。


現在までに国内で確認された小頭症例は2,079件に上り、まだ3,000件以上について調査が続いている。


これまで症例の大半はブラジル北東部におけるものだったが、厚生省の統計に基づいて国内有力紙のエスタード紙が集計したデータによれば、リオデジャネイロ州やサンパウロ州などの南東部地方で小頭症と確認されるケースがここ数ヶ月間で増加しているという。


昨年、最初に小頭症例が確認された北部ペルナンブコ州のレシーフェ市では現在までに64件に留まっているが、リオデジャネイロ市では110件に上り都市別で2番目の高さとなっている。


サンパウロ州でも8月から10月の僅か3ヶ月間で、14件から46件へと3倍に急増している。


厚生省が10月から11月にかけて全国2,284市を対象に行った調査では、今年デング熱に感染した人数は1,458,355件で死亡は601人、一方、ジカ熱に感染した数は208,867件で死亡は3人だが、16,696人の妊婦たちの感染が疑われている。


ネッタイシマカのウイルス媒介によるこうした熱病の発生は、北東部に限らずもはや全国的な広範囲に及んでおり、さらに流行の危険がある市は855市に上ることもわかった。


いずれの熱病も薬の投与により1週間程度で回復するケースが大半だが、ジカ熱に感染した妊婦と小頭症との因果関係が最大の懸念材料であるため、当局は引き続き対策に追われている。



以上  次回の"ブラジルからの報告"をお楽しみに!!



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